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ヒンドゥーの神々

ヒンドゥーの神々
Hindu Gods and Odissi Item



Jagannatha(ジャガンナート)神




Siva(シヴァ)神
 

踊りの中でよく使われるシヴァの物語

Item:Siva panchaka
神々はシヴァとパールバーティーを結びつけるために、愛の神カーマを遣わした。
カーマはシヴァの近くに忍び寄ると、当たれば必ず恋心を抱いてしまう「愛の矢」を射ようとした。
しかし、シヴァにとっては、それは苦行の邪魔にほかならない。
矢が射られる直前に額の中央の第三の目から鋭い火炎を放つと、カーマは一瞬のうちに灰と化してしまった。
この第三の目から発せられる火炎は、いかなるものも焼き殺せたという。


Parvati(パールヴァティー)




Durga(ドゥルガー)

踊りの中でよく使われるドゥルガーの物語

Item:Nava Durga
マヒシャは、その恐るべき力と数多くの軍勢で神々を退け、天界の盟主となってしまった。
天界を追われた神々は、シヴァとヴィシュヌに助けを借りることにした。ことのいきさつを聞いた2神は、激しく怒った。
その怒りの中から、マヒシャとその軍勢をも殺せる女神ドゥルガーが生まれたのだった。
ドゥルガーは全世界を覆い尽くすような光を発し、マヒシャに襲いかかった。
マヒシャとその軍勢も全力で彼女に戦いをいどんだ。天地は鳴動して、すべてが割れるほど揺れ動いた。
彼女の力は絶大で軍勢をことごとく殺し、最後にマヒシャも殺してしまった。



Vishnu(ヴィシュヌ)




Krishna(クリシュナ)

踊りの中でよく使われるクリシュナの物語

Item:Maninee, Madhuraustakam, Shreeta Kamala
カンサに命を狙われていたクリシュナは、父に連れられて川を渡り、牧女ヤショーダーに育てられることとなる。(絵:左)

義理の母ヤショーダーが作っているバターを、彼女のいない隙にこっそり食べてしまう話はよく知られている。
少年時代のやんちゃな姿がうかがえる。(絵:中央2枚)

土を食べていたクリシュナの口をヤショーダーが開けさせると、そこには全宇宙が見えた。
天上のドーム、東西南北、時間、魂、自然、運命、すべての生物、太陽、月、惑星、地球、銀河系。過去、現在、未来。(絵:右)

クリシュナ

クリシュナ

少し成長したクリシュナにはこんな神様らしい逸話がある。

凄まじい熱を発する悪龍が、ヤムナー川に棲んでいた。
そのため付近の水は沸騰し、それを飲むとあらゆる動物が死んでしまった。
クリシュナは川に飛び込むと、わざと悪龍に体を巻きつかせた。
悪龍は渾身の力を込めて締めあげたが、クリシュナは体を巨大化させていった。
胴がちぎれそうになった悪龍は彼を放したが、今度は頭の上に乗って踊りだした。
悲鳴をあげた悪龍の声で妻がかけつけてきて「どうか助けてください」といったので、
立ち去ることを条件に悪龍を許した。

クリシュナ
クリシュナとラーダ

魅力あふれる青年に成長したクリシュナは、女性達の熱い視線をひとりじめにする。
彼が笛を吹くと、その甘い音色にどの女性もうっとりとした陶酔感に満たされ、たとえ眠っていても彼のもとに走っていかざるを得なかった。

多くの女性の中でも、牧女(ゴーピー)のリーダー、ラーダとの恋愛物語は有名。ラーダにはすでに夫がいたが、密かに逢瀬を重ねる二人の物語は、多くの舞踊の題材にもなっている。


Ganesh(ガネーシャ)

踊りの中でよく使われるガネーシャの物語

Item:Namami,Pada Vande
ある時、パールヴァティーは自分の召し使いを作ることを思いたった。
夫のシヴァの従者は大勢いたが、自分の自由にはならなかったからである。
彼女は身体の垢を落とすと、香油で練り上げた人形を作り、生命を吹き込んだ。
そして──息子よ、私は入浴するので、だれも入ってこないように番をしていなさい──と命じた。
そこにシヴァが戻ってきた。見ると知らない青年がいて、自分を家に入れない。
しばらくいい争ったが決着がつかないので、戦いになってしまった。
パールヴァティーの息子は強く、シヴァの従者は太刀打ちできなかった。
とうとうシヴァ自身が出てきて、ついにガネーシャの首をはねてしまった。これを知ったパールヴァティーは息子が死んでしまったことにひどく悲しんだ。
気の毒に思ったシヴァは、従者に──北に歩んで最初に出会った者の首を取ってこい。その首をつけよう──といった。
従者が最初に出会ったのが片方の牙が折れた象だったので、ガネーシャは象頭の人間として再生した。
そして、シヴァとパールヴァティーの長男という位置についた。
なお、ガネーシャの右の牙が折れていることについては諸説ある。





■参考文献および画像
 ・「インド神々の事典」学習研究社出版
 ・「Krishna~life and song of the blue god」

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